おすすめ書籍 books  院長おすすめの本を紹介します
豊田裕章(豊田歯科医院院長)  TOYODA DENTAL CLINIC

おすすめの本の紹介  そして
食生活と健康、環境問題、楽しい生き方、その他、  の順で  ジャンル別に紹介します
             *最後尾にて、お気に入りの音楽を少し紹介しています


最近は、フェイスブックのページにておすすめの本や動画などを紹介しています。
   ぜひこちらのページもご覧ください→フェイスブック「おむすび図書館」


タイトル 私たちはどこから来たのか 人類700万年史
著者 馬場悠男
出版社 NHK出版
院長の書評
元日本人類学会会長の馬場悠男先生の放送、13回で合計6時間30分の話を読んで学べます
7月〜9月NHKカルチャーラジオ 

つねに歴史は塗り替えられる
人類の進化と日本人の形成過程について、最新の研究成果を交えてわかりやすく解説。類人猿とヒトの決定的な違いや、ネアンデルタール人と現代人がどう結びつくのか、また、科学技術の発達により有力視されていた説が覆った瞬間など、教科書からは見えてこない研究の最前線を紹介する。

タイトル Health Dentistry (健口歯科)
著者 増田純一
出版社 グレードル
院長の書評 健口な老後はこの本から始まる・・・おすすめの1冊です!
幼少期に体得した噛み方が老後の生活まで影響します!
DVD「見ながら学ぶ“かむ”の大切さ」も素晴らしい内容です。
★『Health Dentistry (健口歯科)』
0歳から“噛む”で健康長寿/患者指導用DVD付...
増田純一 著 2015年03月10日 A4横判 96頁
5,400円(税込)  出版社: グレードル
タイトル 放射能に抗う 福島の農業再生に懸ける男たち
著者 奥野修司
出版社 講談社文庫
院長の書評 講談社のページの紹介文より

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「俺たちに百姓やめれってか? そんなことできるか!」
天から降り注ぐ放射能と、世間からの偏見に立ち向かう姿を、大宅賞作家・奥野修司が描く!

世界一うまい米作りを目指して、革新を続けてきた福島の農業集団「ジェイラップ」。しかし、福島原発事故以降、彼らが闘う相手は、目に見えない放射能と、世間からの偏見に変わった。絶望から立ち上がれるか? 大宅賞作家、10年に及ぶ取材の集大成!

※本書は、2009年3月に小社より刊行した『それでも、世界一うまい米を作る』を、追加取材の上、全面改稿して改題したものです。
タイトル 食の終焉 
著者 ポール・ロバーツ (神保哲生・訳)
出版社 ダイヤモンド社
院長の書評 グローバル経済がもたらした、もうひとつの危機。
人類と食は、どのような歴史をたどり、
今そしてこれから、食の世界で何が起きようとしているのか?
豊かさをもたらすはずのシステムが、人類を破綻に陥れるのか!
圧倒的な取材力で、真実を描き出す問題作。


*ダイヤモンド社の紹介文より ↓

 高度な食料経済の構築により、農産物や食肉、加工食品を一年中どこでも買えるようになった。しかし、低コスト・大量生産モデルを世界的規模に拡大することで、私たちはその恩恵だけでなく、負の要素も世界中に広めてしまった。その負の要素とは何か、このシステムは持続可能なのか、膨大な取材をもとに明らかにする。

ポール・ロバーツ(Paul Roberts)
ジャーナリスト。ビジネスおよび環境に関する問題を長年取材。経済、技術、環境の複雑な相互関係を追求している。
ワシントン州在住。

タイトル ミツバチからのメッセージ DVD
著者 岩崎充利 構成・撮影・編集
出版社 「ミツバチを救え!」DVD製作委員会
院長の書評 今、日本だけでなく世界中で、ミツバチが大量に死んでいます。

生の映像と、関係者の報告など衝撃的な事実がDVDになっています。
ミツバチからのメッセージを、しっかり受け止めて、行動につなげていく必要があることを、ぜひ、一人でも多くの方々に感じていただきたいDVDです。

ミツバチが死んでいる!ネオニコチノイド系の農薬はやめて!

わたしたちの仲間が死んでいます。
蜜集めに飛び回っている間に 人間が撒いた農薬に当たって、
神経を病んでどこかへいってしまう仲間、
巣に戻ってきても入口が分らない仲間、
ひっくり返ってもがき続ける仲間、
そして、仲間たちはいなくなっています。

この現象は人間にも悪い影響があります。
ぜひ、このDVDを見て考えてみてください
(ミツバチを救え!DVD製作プロジェクト実行委員会・ミツバチからのメッセージDVDより

→関連ホームページ・・・NO!ネオニコ http://no-neonico.jp/
タイトル ゛弁当の日″がやってきた 新装改定版
著者 竹下和男
出版社 自然食通信社
院長の書評

2001年、香川県の滝宮小学校で竹下和男校長先生が、5・6年生を対象に子どもが自分で作る「弁当の日」を始めました。

「弁当の日」は、献立、買い出し、調理、弁当箱詰め、後片付けまでのすべてを子どもだけでするというものです。子どもだけでなんて無理じゃないかと、親も心配していたのですが、年に数回の実施でも、「弁当の日」を通して子どもたちは変わり始め成長し、食べ残しが激減、食べ物や家族への感謝の気持ちが育ち、親子の会話が増えることで、家庭の時間がとても豊かになりました。そして、「弁当の日」は全国の小中学校、高校・大学にも広がって、2011年11月で実践校は46都道府県800校近くになりました。→現在1300校を超えています!

関西エリアでも、「弁当の日」が、学校だけでなく家庭や職場にも広がり、楽しい人間関係と豊かな社会をつくっていくきっかけになることを願っています。

できる!を伸ばす 弁当の日 (共同通信社)も、写真がたくさん掲載されていて読みやすく、おすすめの1冊です。

タイトル 朽ちていった命ー被爆治療83日間の記録
著者 NHK「東海村臨界事故」取材班
出版社 新潮文庫
院長の書評 1999年9月に、茨城県の東海村で起きた放射線の臨界事故。
核燃料の加工作業中に大量の放射線を浴びた大内久さんの83日間にわたる壮絶な闘いの記録です。

生命の基本である染色体が、一瞬の被曝でばらばらに破壊され、皮膚や粘膜が再生を止め、次第に朽ちていく体。
前例なき治療を続ける中で、医療行為の意義をめぐり苦難する東大病院の医師・看護師たち。最後まであきらめず患者を見守り続けた家族の姿に胸が痛みます。

放射線事故の恐ろしさを訴える、渾身のドキュメントです

タイトル 田んぼの生きものと農業の心  NHKラジオテキスト こころをよむ
著者 宇根豊
出版社 NHK出版
院長の書評  宇根氏は、現役のお百姓さんで、福岡県農業改良普及員OBで、元・農と自然の研究所代表で、農業関係の著書も多数執筆しています。

 赤トンボのほとんどすべてが田んぼで生まれいるそうです。田んぼには、5600種以上の生きものがいるとか・・・日本の国土の「生物多様性」を支えてきた、田んぼの豊かさと、田んぼの危機を、7〜9月にかけて13回にわたり熱く語ります。
 ラジオはNHK第2放送で、日曜日の午前6時45分〜7時25分まで放送されます。ぜひお聴きください!
http://www.nhk.or.jp/r2bunka/kokoro/ へのリンク
タイトル 星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則 
著者 中沢康彦
出版社 日経BP社
院長の書評  軽井沢の有名老舗温泉旅館の経営を親から引き継ぎ、新しい時代へと経営を変えていき、大成功を収めた後、経営不振のリゾートや旅館などの運営に携わり、数々の成功を収めた星野リゾートの星野佳路社長。

 その成功の土台となっているのが星野社長が実践した「教科書通りの経営」です。理論をつまみ食いしないで100%教科書通りやってみることで、確実に成果を挙げ、社員の自由な意見を社長がしっかりと聞いて、対等に討論する場を設け、社員のやる気を引き出すことに成功しています。

 本の中では、星野社長が教科書として学んだネタ本30冊、マイケル・ポーターやフィリップ・コトラーなどの名著が紹介され、さらにそれらの教科書の重要点が、コンパクトにまとめられていて、読みやすくわかりやすい内容となっています。

 歯科医院の経営やスタッフとの関係づくりに大いに役立つ内容で、一般の企業人にも、医療関係者にも、おすすめできる一冊です。

星野リゾート公式サイトは http://www.hoshinoresort.com/#/top
タイトル ブルー・ゴールド 狙われた水の真実  ・・・(DVDです)
監督 サム・ボッゾ
販売元 アップリンク
院長の講評

 最近になって、日本の名水の水源地に対する中国などの外国資本の買収の動きが活発となり、大きな問題となっています。
また、世界的には、将来の水、特に飲用水の不足が懸念されており、現在でも、安全な水にアクセスできない人が9億人弱も存在します。
今後、人類存続の最重要課題になるであろう水の問題の、現状を知る上で、参考になるのが、この映画です。おすすめです。

映画『ブルー・ゴールド 狙われた水の真実』のホームページから、紹介文を以下に引用します。

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ある日プロデューサーのサイ・リトビノフが資料として持って来た『「水」戦争の世紀』(モード・バーロウ、トニー・クラーク著)を読んだサム・ボッゾ監督は、SF映画を作るよりも今地球で起きている事をすぐにでもドキュメンタリーとして撮らなければという思いにかられた。

「この映画を作らねばならないたったひとつの理由がある。社会的には、環境問題は二酸化炭素の排出と地球温暖化に絞られているように見える。でも、地球が温暖になっても人類は生き延びるだろう。地球温暖化は“どうやって”生きるかの問題だが、水危機は“生きられるかどうか”の問題なのだ。だから、私はこの映画を作った」

海に囲まれ山林が多い日本に住んでいるとピンと来ないかもしれないが、今後の世界の人口増加を考慮すると水資源は足りなくなるのが現状だ。そのことからして、20世紀が“石油戦争”の時代だとしたら、21世紀は“水戦争”の時代になると言われている。

『ブルー・ゴールド:狙われた水の真実』では世界で起きている様々な“水戦争”の現状をドキュメントしている。水企業は、開発途上国に水道事業の民営化を迫り、ウォールストリートは、淡水化技術と水の輸出計画に投資の狙いをつけ、腐敗した政治家は、水の利権を自らの利潤や政治的利益のために利用し、人類の財産である水資源を独占しようとする企業はボトル・ウォーター・ビジネスで世界中から利益を上げる構造を作りあげる。そして、“石油戦争”から“水戦争”の時代となった現在、軍の管理による水資源の発掘は、世界規模の“水戦争”の舞台となろうとしている。

またこの映画では、人々が水に対する人権の戦いを、世界規模で追跡していく。市民が清涼飲料水メーカーを訴えたアメリカでの裁判、国連に「水は人権であり公共信託財」である水憲章採択を迫る運動、水道が民営化されたボリビアでの抗議運動などを。
『「水」戦争の世紀』著者モード・バーロウは言う、「これは私たちの革命、私たちの戦争なのです」と。

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あわせて、水の問題を取り上げたJICAのホームページでの、池上彰氏と沖大幹氏との対談も ぜひお読みください!
http://www.jica.go.jp/world/ikegami/01/index.html

2011年、おすすめの本を紹介します  
  

*9〜12月 に読んで面白かった本・参考になった本です

放射性物質から身を守る食事法 富永國比古著(河出書房新社)★放射線被曝の影響を最小限にするための食生活のあり方や穀菜果食を提言。
内部被曝の真実  児玉龍彦著(幻冬舎新書)★内部被曝研究の第一人者が政府の対応を厳しく批判、具体的対策を提言した国会発言を収録。
私はなぜ麻原彰晃の娘に生まれてしまったか〜地下鉄サリン事件から15年目の告白〜  松本聡香著(徳間書店)★まだ事件は続いている・・・
自炊男子「人生で大切なこと」が見つかる物語   佐藤剛史著(現代書林)★食を通しての様々な出会いの中で知り得た素晴らしい言葉に感動!
もっと弁当力       佐藤剛史著(五月書房)★自分で弁当を作ることで、子どもたちは成長し、高齢者は生きる喜びを感じることができます。
すごい弁当力      佐藤剛史著(五月書房)★食生活の中でもとくに弁当というものが持つ可能性の大きさ、すばらしさがよくわかります。
プロフェッショナル仕事の流儀・1     茂木健一郎編(NHK出版)★ファイルbPリゾート再生請負人・星野佳路氏の紹介記事がおすすめです。
「死刑台から教壇へ」私が経験した韓国現代史 康宗憲著(角川学芸出版)★留学中に韓国民主化運動に参加、死刑釈放から教職までの記録。


*6〜8月 に読んで面白かった本・参考になった本です

朽ちていった命ー被爆治療83日間の記録 NHK「東海村臨界事故」取材班(新潮文庫) ★放射能被爆の恐ろしさを訴えるドキュメントです。
100分de名著 ドラッガー マネジメント・・・上田惇生著(NHK出版)★マネジメントの基本が学べる、今話題のドラッガーの入門書として最適です。
フードインク・DVD日本語字幕・・・カール・ウェーバー編 ★アメリカの食の現実を語る話題の映画、7月に日本語字幕のDVDが発売されました
美味しんぼ104&105巻・・・雁屋哲・花咲アキラ著(小学館) ★原発やミツバチ大量死など食と環境問題を、取り上げています。コミックです。
星野リゾートの事件簿・・・中沢康彦著(日経BP社)★ なぜ、お客様はもう一度来てくれたのか?実例を通して、サービスのあり方を学べます。
味のなんでも小事典・・・日本味と匂学会編(講談社ブルーバックス)★ 全84項目、楽しく学びながら味のすべてがわかる、味の入門決定版!

  
*3〜5月 に読んで面白かった本・参考になった本です

フード・インク・・・カール・ウェーバー編 ★アメリカの食の現実を通してわかる多くの問題点と、今後の希望について  映画にもなっています
飢饉ー飢えと食の日本史・・・菊池勇夫著(集英社新書) ★日本の歴史には、飢えとの壮絶な戦いもあった。飽食の今こそ過去に学ぶべきである
塩の道・・・宮本常一著(講談社学術文庫)★ 日本を代表する民俗学者の集大成ともいえる一冊、日本人の生きる姿・庶民の暮らしがここにある!


*12〜2月 に読んで面白かった本・参考になった本です

食事でかかる新型栄養失調 小若順一・国光美佳 著 ★基準に満たない!あぶない人気食品31品目のミネラル実測値をレポート
食べなきゃ危険!食卓はミネラル不足 小若順一・国光美佳 著 ★水煮食品、リン酸塩、精製、によるミネラル不足が様々な病気の原因か?
ブルー・ゴールド 狙われた水の真実 ★本ではなくDVDですが、今後の人類の最大の課題である、世界の水の問題を取り上げています
ジャガイモの世界史  伊藤章冶 著 (中公新書) ★「貧者のパン」として、世界中で大きな役割を演じたジャガイモと、人々を巡るドラマ
探偵!ナイトスクープ アホの遺伝子 松本修 著 ★関西を代表する娯楽番組の20余年の歴史と、その舞台裏、名作の影に笑いと涙あり!
さらりと返せる大人のメール表現334 神垣あゆみ 著(ソフトバンク・クリエイティブ) ★すぐに役立つ、メール上手になるポイントを解説

頭がいい人の
1日10分文章術  高橋フミアキ 著 (コスモトウーワン)★思考力・発想力を育てるのに最適!文章を書くことを大切にしよう
        
2010年、おすすめの本を紹介します  
  
* 9 〜 11月 に読んで面白かった本・参考になった本です

希望の抗がん剤点滴ビタミンC   水上治著(河出書房新社) ★がん細胞を殺すビタミンCの超高濃度点滴療法の実績を紹介
砂糖の世界史   川北稔    著  (岩波ジュニア新書) ★世界商品『砂糖』と、近代史の流れを解説
相克の森      熊谷達也  著  (集英社)         ★自然保護や環境問題、そして失われていく伝統的狩猟文化の行く末は?  
ハゲタカ       真山仁   著   (講談社)         ★熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた、著者の話題沸騰のデビュー作
百年目の帰郷−王貞治と父仕福    鈴木洋史  著 (小学館)  ★2つの中国、王貞治父子の生き様、そして父仕福の故郷への思いとは?
4千万本の木を植えた男が残す言葉  宮脇昭  著 (河出書房新社)★世界各地で植樹を推進、4000万本の木を植えるに至った60年間の歩み

        
  
* 6 〜 8月 に読んで面白かった本・参考になった本です

  米と糖尿病                      佐藤章夫  著 (径書房)           ★日本人は炭水化物を制限してはならないのか?
  命の入り口 心の出口               食卓の向こう側第13部 (西日本新聞社) ★歯と噛むことの大切さがよくわかります
  命の授業  30万人が泣いた奇跡の実話   腰塚勇人  著 (ダイヤモンド社)      ★骨折事故から奇跡の復活「5つの誓い」に感銘
  食育が子どもを救う −知識から知恵へ    中井孝章   著 (大阪公立大学出版会)  ★食育、口中調味、完全米飯給食など解説
  21 世紀に何を食べるか              葛西奈津子 編著 (恒星出版)        ★ 京都大学「食糧バイオサイエンス」講義を製本化
  お米が主食で無くなる日              幸田亮介   著  (イーストプレス)      ★口中調味の意義や大切さがよくわかります
  日本は滅ぶ  続・グルメの哲学         北川博敏   著 (美巧社)          ★小・中学生の三割が生活習慣病という現状

 
 それでも「好きなものだけ」食べさせますか?  鈴木正成 他5名(NHK出版)         ★NHKスペシャルで反響を呼んだ番組をまとめた

        

* 3 〜 5月 に読んで面白かった本・参考になった本です

  一汁一飯のすすめ 体をととのえる毎日の基本食         梅崎和子   著 (家の光協会)
  食卓の向こう側・第12部 価格の向こう側            食くらし取材班  著 (西日本新聞社
  はじめて講師を頼まれたら読む本                   大谷由里子 著  (中経出版)
  シンプル・マッピング 最強ノート術                   松宮義人   著  (日本実業出版社

  
傷口は絶対消毒するな 生態系としての皮膚の科学       夏井睦美   著 光文社新書)
  希望の新・抗ガン剤! 超高濃度ビタミンC点滴療法        水上治    著  (PHP研究所)
  末期がんを克服した医師の ゲルソン療法のススメ        星野仁彦   著  (アスコム)
  日本の食欲、世界で第何位?                      岡崎大五  著  (新潮新書)
  日本は世界第5位の農業大国
 大嘘だらけの食糧自給率    浅川芳裕  著 (講談社+α新書)
  
家族の勝手でしょ! 写真274枚で見る食卓の喜劇        岩村暢子  著  (新潮社)
  
変な給食                                   幕内秀夫   著  (ブックマン社)
                
健康を守るための食生活のあり方についての、おすすめの本です
タイトル 命の入り口 心の出口 食卓の向こう側・第13部
著者 「食 くらし」取材班 安武秀明 佐藤弘 河野潤一郎
出版社 西日本新聞社 2010年6月20日発行
院長の書評  西日本新聞の人気シリーズ、『食卓の向こう側』の第13部は、歯と噛むことの大切さの特集です。
ヒトが生きていく上で、もちろん歯は無くてはならないものです。そして
心身の健康を守るために、噛むことと唾液を出すことは欠くべからざる基本的必須行為なのです
その大切さについて、そして、それらをとりまく現状を取材し、わかりやすく報告・解説しています。

静岡がんセンターでは、外科手術の前に歯科による徹底的な歯周病,むし歯の治療や歯垢・歯石の除去を施すことで、手術の経過が良好なのだそうです。「手術前に口腔ケア」を取り入れたところ、術後、約6割の患者に発症していた傷口の感染や肺炎などの合併症が、16%に激減したそうです。「事前の口腔ケアなしの外科手術は考えられない」のです。

食生活に関しては、
軟食化、ファストフード化が進む食の現状に、ストップをかけ、粉食のパンではなく、粒食のご飯をしっかり食べること、ご飯とおかずを交互に食べて、口の中で、噛んで混ぜ合わせてから飲み込む『口中調味』の伝統を、しっかりと守っていくべきではないでしょか!

わが母校、九州歯科大学の卒業生(先輩・後輩)も多く登場します。
「第12部・価格の向こう側」とあわせて、ご一読をおすすめします。
タイトル 朝、起きてすぐの歯みがきが、あなたを守る
著者 川合満
出版社 メディアファクトリー
院長の書評
インフルエンザや風邪の予防には、病気の原因となるウイルスが
口の中の細菌のタンパク分解酵素を利用するのをできるだけ防ぐこと,
そのためには、朝起きてすぐの歯みがきが良い、という考え方が基本となっています。
 
そうすると、朝は、風邪予防に起きたらまず歯をみがき、
むし歯予防に食後にも歯をみがきましょう!になりますね。
朝の忙しい時に、ちょっと大変かも・・?
歯みがき剤はなくとも、唾液でみがけば十分です。
頑張って歯みがきの習慣を広げていきましょう。
特に、朝起きてすぐと、寝る前のていねいな歯みがきが大切です!

〜本の目次&紹介文より〜
 
うがいぐらいで細菌は出て行かない
朝ごはんと一緒に、ほとんどの細菌は体の中へ入ってしまう
細菌(タンパク分解酵素)は、飲まずに出せば怖くない!
登校時や出勤時に、口の中のタンパク分解酵素を減らしておくのが
最重要・・・
 
朝、起きたばかりの口の中は、
ウンチ10グラム分に相当する細菌でいっぱいです!
朝ごはんのあとに、歯みがきするのでは遅すぎるのです。

タミフル、リレンザの使用量を劇的に減らした町医者の、
インフルエンザを寄せつけない朝の習慣!
ご家族みんなでお読みください。
タイトル 変な給食
著者 幕内秀夫 
出版社 ブックマン社
院長の書評 子どもたちの健康に、そして味覚形成に重大な影響力をもつ学校給食に今なお、輸入小麦粉のパン給食をなぜ続けなければならないのか?
米飯給食とパン給食はまるっきり違います!!!
健康に与える影響だけでなく、
農業・環境・食文化にまで深くかかわっているのです。

  <米 飯 給 食>               <パ ン 給 食>    

脂肪が少ない献立になる          脂肪が多い献立になる
ご飯は無添加                 パンは食品添加物が多くなりやすい
ポストハーベスト農薬の心配がない   ポストハーベスト農薬が使われている
国産の農産物が主となる          輸入食品に依存する
食料自給率が上がる             食料自給率を下げる
日本の食文化を守る             日本の食文化を崩壊させる
日本の農業を守る               日本の農業を衰退させる
洗剤の使用量が少ない           洗剤の使用量が増える

学校給食の現場で、栄養士や調理員の方々は、本当に頑張っておられます。
その一方、砂糖と油だらけになりかねないメニューもまだまだ多く、この本で取り上げられている例は、極端なものではありません。その現状と問題点を、ぜひご一読していただきたいと思います。
タイトル 一汁一飯のすすめ 体をととのえる毎日の基本食
著者 梅崎和子
出版社 家の光協会
院長の書評  著者の梅崎和子さんは、病院栄養士として勤めるなかで、現代栄養学に疑問を感じ、陰陽調和の料理「重ね煮」を学び、1987年に食と健康を考える「いんやん倶楽部」を設立し、健康料理教室や商品開発・製造に、精力的に取り組まれ、日本各地で活躍されています。
 私も、数年に一度のペースで、いんやん倶楽部で食生活に関する講演をさせていただいています。
 そんな梅崎さんが、栄養バランスに優れていて、体にも心にもやさしい基本の食事=一汁一飯のレシピ本を出されました。ご飯とみそ汁、漬け物だけでこんなに素敵なメニューができるのか、と感動!再認識できます。陰陽調和の重ね煮料理の実例が、きれいな写真でいろいろと紹介されていますので、ぜひぜひご一読ください!

組み合わせ自由自在!
  あおさご飯+あさりの和風スープ
  とうもろこしの麦ご飯+夏野菜のスープ
  秋鮭の炊き込みご飯+いも汁
  発芽玄米のかきご飯+そばがき汁
  しょうがご飯+れんこんとねぎのスープ
  長いもご飯梅醤あんかけ+野菜のみそ汁  など・・・
タイトル 家族の勝手でしょ! 写真274枚で見る食卓の喜劇 
著者 岩村暢子
出版社 新潮社 2020年2月20日発行
院長の書評 1週間の食卓調査での、前半3日と後半の大きな違いには驚き!!!
日本人の家庭の最新食事情はどのようになっているのか、この本を読むと垣間見ることができるのかも・・・。

*本の帯より

本邦初の食卓写真集!
お菓子で朝食、味噌汁回し飲み、夫と妻の昼飯格差、
赤ちゃんの一人食べ、家庭のネットカフェ化・・・

食卓ナマ写真が映し出す今どきの家族像とは?

食卓は、家族という社会の映し鏡のようなもの。
「信じられない!」「他人事じゃない・・・・」
そんな写真が、家族の変貌を教えてくれる。
10年以上に及ぶ徹底的な食卓調査の集大成。
タイトル 船越康弘講演録 わらのお話 〜食を通して生き方をさぐる
著者 船越康弘
出版社 百姓屋敷わら
院長の書評  私に、生き方・食べ方の根本を教えてくださった最大の恩人こそ、知る人ぞ知る、わらの船越さんです。 
 1986年に、岡山県西部の吉備高原の山奥の川上町で、自然食の宿、百姓屋敷わらを開業し、今日まで、おいしく楽しくありがたく、を大切に本当の生き方食べ方を実践されてきた船越康弘さん。まさに波乱万丈!の人生体験から語られる熱き思いは、とっても楽しくて、そして感動的です。
 人生とは?本当の自然食とは?お金のかからない健康法とは?この一冊を読んでいただければ、おわかりいただけると思います。絶対おすすめの一冊です。詳細は、直接、岡山のわらへ、お問い合わせください。 http://www.wara.jp/

第一章-人生イメージどおり-
第二章-食べ物を変えると運命が変わる-
第三章-今を生きる-
第四章-本当の自然食-
第五章-お金のかからない健康法-
第六章-あるがままを受け容れる-
第七章-日本人であるということ-
第八章-ちょうどいい-

タイトル 食糧争奪戦争
著者 浜田和幸
出版社 学研新書
院長の書評  今、世界の人口は68億5000万人を超え、慢性的な食料不足で苦しむ人々は10億人を突破しています。
 そんな中で、今の日本は、物と便利さだけが恵まれすぎ、大切なものをずいぶんと見失っているのではないでしょうか?
 世界の人口が増え続ける中で、近い将来の水不足や食糧危機が懸念されています。近くのもの、国産のものを大切に守っていかなければ、明るい未来はありません
 アメリカの穀物メジャーといわれる大企業などが、種子の製造、遺伝子組み換え作物に関する特許、食品の遺伝子情報などを管理、独占していく中、日本はどう向き合っていくのか、重要な岐路に立たされているのです。こうした本を読んで、日本国民一人一人が、真剣に考え行動していかなければならないのです。
 下記に紹介している、井上ひさし「日本人よ、今こそ、コメを食べよう」の記事とあわせて読んでいただきたいと思います。
 
  朝食にパンを食べるのはやめましょう、ごはんにしましょう!
タイトル 玄米せんせいの弁当箱 @〜D
著者 魚戸おさむ [脚本]北原雅紀
出版社 小学館 ビッグコミックス
院長の書評  毎月2回(5日・20日)発売されている、ビッグコミックオリジナルに連載されている人気コミックです。
 食のテーマに、真剣に取り組んだ人気シリーズで、コミックス単行本として@からDまで発売されています。
 
 国木田大学農学部に講師として赴任してきた結城玄米を主人公に、様々な食の問題に真正面から取り組んでいます。学生達や大学スタッフとのいろいろな出来事を通して、食の大切さ、楽しさを伝えてくれる物語です。専門分野の方々の取材も積極的にされており、科学的な根拠に基づいてストーリーを作っています。
気軽に読めて、いっぱいためになる本です。医院の待合室にも、おすすめの本です。

〜本の紹介文より〜
  一杯の茶碗に、未来がある。
  食べることは、生きること
  明日の元気のために 
  食べる事の大切さを探る
  玄米先生の講義が
  今日もはじまります!
タイトル 天皇家の食卓 〜和食が育てた日本人の心〜
著者 秋場龍一
出版社 角川ソフィア文庫
院長の書評 タイトルは天皇家の・・・ですが、和食・日本食の素晴らしさを、様々な視点から検証・解説している本です。これ1冊で、天皇家の食だけでなく、和の心、日本人のしきたり、和食と米、農業や牛乳や肉食のこと、環境問題まで幅広い知識をえることができます。コストパフォーマンスの高い、おすすめの本です。
私個人としても、食に関してお気に入りのベスト3に入る1冊です。

〜本の目次より〜
  一の膳 天皇家の食卓
  二の膳 和食と日本人の秘密
  三の膳 米とごはんと日本人
  四の膳 日本人と肉食の怪しい関係
  五の膳 牛乳大論争
  六の膳 神の食卓
  七の膳 和食のルーツを訪ねる
  八の膳 和の崩壊と和食
  九の膳 日本人のための健康の食卓
タイトル 泣いて生まれて笑って死のう
著者 昇幹夫
出版社 春陽堂
院長の書評  産婦人科医師にして日本笑い学会副会長、数々の名著・快作を世に送り出されてきた昇幹夫先生の最新の著書です。なんと付録に講演CDも付いていて、大変お買い得となっています。
読んで楽しく、聞いて大笑い、おすすめの1冊です!

 昇先生を囲んで2ヶ月に1回のペースで「おむすびの会」という楽しい勉強会を約10年間、続けています。いつも昇先生の豊富な知識、体験、人脈の広さには、驚くばかりで感服しています。今回の最新著書も、生き方、食べ方、病気や老いとの付き合い方など、どこから読んでもすぐに役立つ内容です。ぜひともご一読を!
目次は
http://homepage2.nifty.com/smilenobori/osirase.htm
をご覧下さい

〜本の帯の紹介文より〜
  考え方を変えると、人生も変わる!
 笑いが心と身体を強くする。
 のぼり流
 ”非まじめな生き方のススメ”
  

 
タイトル 日本人よ、今こそ、コメを食べよう
著者 井上ひさし
出版社 文芸春秋 2008年11月号 P124〜132
院長の書評  町の公立図書館に行けば、バックナンバーで読むことができます。ぜひぜひご一読下さい。そして日本の今と将来を考え直してください。
 
 私たちが生きていくのに絶対に必要な食べもの。日本の食料生産の担い手である農家数は、この45年間で半減し、就農者は4分の1に激減しました。しかもこの25万2千人の就農者の大半が70歳近い高齢者です。稲作農家の時給は、なんと256円!このままだと、あと10年で日本の農業は深刻な後継者不足の危機に瀕するでしょう
 にもかかわらず、コメの消費量は減り続け、朝食にごはんではなく、パンを食べる家庭が増え続け、学校給食でも、輸入小麦粉のパン食をいまだ週2〜3回も出し続けています。
 朝食にはごはんを!そして学校給食は完全米飯を!この井上ひさし氏の記事を読んで、我々が進むべき食のあり方を見つめ直し、すぐに行動していくべきです。 
タイトル 乳がんと牛乳
著者 ジェイン・プラント (佐藤章夫 訳)
出版社 径書房
院長の書評  2008年の10月に、衝撃的な内容の本が出版されました。タイトルは『乳がんと牛乳』です。

 著者は英国王立医学協会・終身会員でインペリアル大学教授(地球化学)のジェイン・プラント女史です。プラント教授は、自身の体験から、乳がんのことを調査し始め、科学的な分析・考察の結果、乳製品に含まれる成長促進物質(インシュリン様成長因子IGF-1など)が、乳がん・前立腺がんの増加を招いている、また、骨粗鬆症の発症にも大きく関わっているとも結論付けています。
 詳しい内容は、本書をお読みいただくとして、ここで報告したいことは、アメリカで過去50年間にわたり聖書に次ぐベストセラーと言われたほどに圧倒的な影響力をもつ育児書の
『スポック博士の育児書』が、1998年の第7版以降、牛乳に対する考え方を180度転換して、牛乳礼賛論から牛乳有害論にその主張が変化したことです。
 この本の訳者の山梨医科大学佐藤章夫名誉教授の解説によると、全世界で5000万部も読まれた『スポック博士の育児書』は世界中の子育てにきわめて大きな影響を与え、日本でも母子健康手帳副読本はこの育児書を参考にして作られたとのことです。

 
今でも、保健所などでは、牛乳・乳製品摂取を積極的にすすめています。ところが、本家のアメリカの最新版(第8版)では、子どもに牛乳を与えてはならないと主張しているのです。
「アメリカは社会全体で食生活を変えなければならない。最悪の食品は乳・乳製品である」
「私はもはや、2歳を過ぎた人間に乳・乳製品を勧めることはしない。たしかに、乳・乳製品が望ましい食物だと考えていた時期も合った。しかし、最近の多くの研究や臨床経験に基づいて、医師も『乳・乳製品はよいものだ』とする考えを見直さざるを得なくなったのである」
 
ところが、『スポック博士の育児書』の第7版以降の日本語版は出ておらず、日本語での最新版(暮らしの手帖社発行)は、1992年にアメリカで出版された英文第6版の訳本であり、その中では次のように書かれています。「どんなかたちにせよ、よちよち歩きの子には、一日に450〜560cc、もっと大きい子には、700cc〜950の牛乳を与えなければいけないのです」  

 今後、乳製品の再評価を真剣に検討すべきだと思います。
タイトル 親指はなぜ太いのか〜直立二足歩行の起源に迫る
著者 島泰三
出版社 中央公論新社 ・中公新書
院長の書評  人間の歯を、片側の顎の8本で見ると、前の2本が切歯で野菜・果実などの植物を食いちぎるための歯、その隣の1本が肉食動物の歯に似たとがった犬歯、残りの5本が植物とくに穀物をすりつぶすのに適した臼歯です。よって、野菜・肉・穀類を2:1:5の割合でとっていれば健康的な食べ方になる、と書物などで記されることが多くなってきました。
 
 農耕が始まって以降は、ヒトの臼歯は穀類を食べるのに適する、という考え方でかまわないのですが、農耕以前、とくに初期人類では、その考え方はあてはまりません。では、初期人類の主食は何だったのでしょうか?島泰三氏は、この本の中で、意外なものを答えとして登場させています。そしてその考え方「口と手連合仮説」は、とても説得力があるのです。人類は何を食べ、なぜ立ち上がったのか?ぜひお読みいただきたい隠れた名著です
タイトル 特集 「食」を知れば経済がわかる!
著者 週刊ダイヤモンド2008年7月26日号
出版社 株式会社ダイヤモンド社
院長の書評 この特集を読めば、食料・農業問題の現状と問題点が、浮き彫りになり、理解を深めることができます。カラーの記事や写真・グラフなど、とても見やすくきれいにまとまっています。

週刊誌ゆえ、もう店頭には並んでいませんが、地域の公立図書館で閲覧や貸し出しが可能です。ぜひご一読をおすすめします。
タイトル じょうぶな子どもをつくる基本食
著者 幕内秀夫
出版社 講談社+α文庫
院長の書評 子どもの食生活を考える上で、絶対読んでほしい本です!
子どもの食に関する考え方の基本から、日常的な実践のしかたまで
わかりやすく、多岐にわたり書かれています。
ほんとによくまとまっています。

以前は、単行本で出ていたのが、文庫本となって、いっそう買い求めやすくなりました(680円です)。

子どもたちの食生活の状況は、悪くなるばかりです。
平日は、ごはん中心の食生活を、そして、学校給食も、米飯給食でいくべきだという理由がよくわかる本です。
フードは風土から、毎日お茶わん3〜4杯のごはんを食べましょう!
できることから、少しずつでも行動を起こしてみませんか!

「学校給食と子どもの健康を考える会」のホームページもぜひごらん下さい。
タイトル ああ、かんちがい!子どもの食事 Q&A
著者 幕内秀夫
出版社 学研
院長の書評 上に紹介した「じょうぶな子どもをつくる基本食」と合わせて読んでおきたい一冊です。見開きでQ&A方式で書かれているので、興味のある質問のところから読むこともでき、とても便利です。
幕内氏のこの2冊を読めば、子どもの食生活への理解が深まリ、より確かなものになること間違いなしです。

医院の待合室に置いておく本としても、特におすすめです。
タイトル 伝統食の復権
著者 島田彰夫
出版社 東洋経済新報社
院長の書評 私たちが伝統を守る、ということも大切ですが、食生活においては、
    「伝統が私たちを守ってくれる!」
という大切な事実を忘れてはならないのです。

ヒトとして自らの健康を守り、地域や国土を守り、地球環境を守るための食生活のあり方が、理解できる絶対おすすめの1冊です。
「身土不二」という言葉の意味がわかる本です。

島田先生の名著『食とからだのエコロジー』農文協発行もあわせて読んでおきたい1冊です。
タイトル 太ったインディアンの警告
著者 エリコ・ロウ
出版社 NHK出版(生活人新書)
院長の書評 健康的な伝統食の基盤を奪われ、欧米型の食生活を余儀なくされたアメリカ・インディアン社会の悲劇の歴史は、明日の私たちの姿かもしれない・・・。
食生活を見直す上で、多くの情報、ヒントを与えてくれる一冊です。
様々な重要な情報や資料を、きちんとよくまとめてあるので、読みやすくおすすめです。

本の帯の紹介文より

現在、アメリカは肥満、糖尿病の蔓延で危機的状況にある。なかでも最悪なのが、健康的な伝統食の基盤を奪われ、欧米型の食生活を余儀なくされたアメリカ・インディアン社会だ。
その悲劇の歴史は、民族的にも近く、ライフスタイルを「アメリカナイズ」させてきた日本人に無縁ではないはず。
世界を太らせ病ませるアメリカ式食生活の脅威をレポートし、その不安な影に迫る。
タイトル 主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編
著者 江部康二
出版社 東洋経済新報社
院長の書評 糖尿病患者のための糖質制限食を初めて紹介し、大反響を巻き起こした
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』の第二弾・実践編です。
著者の江部康二先生は、京都の高雄病院の院長をされており、私もたくさんのことを教えていただいています。

日本においては、健康な人は、穀物でんぷん=お米中心の食生活がベストです。
しかし、糖尿病になってしまった場合、糖質の処理システムが破綻していき、でんぷんも精製糖も、危険な食後高血糖を引き起こし、体に悪影響を与えるようになります。よって、糖質制限による血糖値のコントロールが必要となるわけです。

体が正常なら、精製された糖や炭水化物をさけた玄米魚菜食的な食生活をして、糖尿病になってしまったら、高すぎる血糖値を下げるためには、糖質そのものを制限する食生活をする、という、各個人の状況に合わせた「テーラーメイドの食事」がこれからますます大切になってくると思います。
環境問題についての、おすすめの本です
タイトル 魂の森を行け
著者 一志治夫
出版社 新潮社(新潮文庫)
院長の書評 「潜在自然植生」という考え方に基づいて、森林の再生に生涯をささげて、植樹指導に取り組み続ける、信念の植物生態学者・宮脇昭氏の、情熱あふれる生き様を描くノンフィクション作品。

地球環境の悪化、森林崩壊の危機が叫ばれる今、一人でも多くの人に、宮脇昭氏の熱き思いを知ってほしいと思います。



タイトル クマと もりと ひと
著者 森山まり子
出版社 日本くま森協会
院長の書評 患者さんから、1冊の小冊子をいただきました。これが、この本です。内容がとても素晴らしく、感銘を受けました。
そして、偶然にも、4月27日全国健康むら21ネット第3回全国大会のシンポジウムにパネラーとして参加した際に、同じパネラーとして、くま森協会の会長の森山まり子さんも出席されていたのです。
森山さんのお話の内容はとても素晴らしく、尼崎の中学生たちの発言や行動には、本当に心を打たれます。
かつて森を消した文明は全て、滅びている・・・私たちの行き過ぎた行動がツキノワグマを絶滅へと追いやり、そして豊かな日本の国土を破壊しようとしています。
クマを守り、奥山を守ることが、私たちの豊かで楽しい生き方を守る事になる、そのためには、何ができるか、この本を読んで学び、できることから実行していきたいと思います。(1冊100円という超良心的な価格です)

「先生、大人って、ほんまはぼくら子供に愛情なんかないんと違うかな。自然も資源もみんな、自分たちの代で使い果たして、ぼくらに何も置いとこうとしてくれへんな」(本書P25,中学生の男の子の言葉より)
楽しい生き方につながる、おすすめの本です
タイトル そうだ、葉っぱを売ろう!
     過疎の町、どん底からの再生
著者 横石知ニ
出版社 ソフトバンク クリエイティブ
院長の書評  市立浪速図書館で見つけました。素晴らしい一冊です。

 地元の葉っぱや花を「つまもの」として商品化し、二十数年かけて地域おこし・活性化に大成功を収め、売り上げ高2億6000万円のビジネスとなった。
 「地域おこしのカリスマ」「過疎の町に奇跡を起こした」などと紹介される著者の熱き生き方を通して、過疎の町、農村、高齢者の元気の源は何か、そして健康に生きるためには、生きがい、目標、やる気、人と人のつながりがいかに大切か、たくさんのことが学べる本です。

また、ひとつのことを成し遂げるには、それを献身的な情熱と努力で支え続ける人(リーダーやキーパーソン)の存在が、不可欠なんだなと痛感しました。日本の今と将来を考える上で、本当に必須の内容だと思います。

〜本の紹介記事より〜
男は朝っぱらから大酒をあおり、女は陰で他人をそしり日々を過ごすどん底の田舎町。この町でよそ者扱いされた青年が、町民の大反発を買ったことから始まった感動の再生ストーリー。
タイトル 幸福論
著 者 関野吉晴、長倉洋海
出版社 東海教育研究所
∵院長の書評 人類拡散の歴史を南米最南端からアフリカへ逆ルートでたどったあの『グレートジャーニー』の探検家(冒険家ではないとのこと)であり、医師でもあり、植村直己冒険賞を受賞した武蔵野美術大学教授の関野吉晴氏と、写真家として、アフガニスタンをはじめ世界各地の紛争地を訪れ、そこに生きる人々の姿を追う長倉洋海氏の対談をまとめた一冊である。
 貴重で鮮やかな写真も多数収録され、読んで納得、見て楽しい一冊
である。
「人の幸福」とは、何なのか、行き過ぎた文明、便利さに囲まれた中で、環境問題が深刻化する現状を考える上で、必読をおすすめする一冊です。机上の空論でなく、壮絶な体験を経た二人だからこそ語れる内容に感動と共感をおぼえます。
 蛇足ですが、私は、32年前に、縁あって、関野さんと3日ほど行動を共にしたことがあります。当時から、存在感のある、素晴らしい方でした。
その他、様々なジャンルのおすすめの本です
タイトル 真田太平記
著者 池波正太郎
出版社 新潮文庫(*写真は朝日新聞社から発行された時のものです)
院長の書評  戦国もの、そして真田父子の物語として、何度読んでも飽きない、とくに家康より大阪がひいきの人には一押し、おすすめの1冊(ではなかった、新潮文庫なら全12冊)です。
 司馬遼太郎氏の小説とはまた違う、池波正太郎氏の世界を存分に楽しめるシリーズです。NHKの新大型時代劇として1985年から86年にドラマ化もされ、こちらも豪華出演陣でとても面白かったです。
 大阪とはとくにゆかりもない真田幸村が、大阪の一大ヒーローになっていき、真田山という地名まで残すのですから、歴史とは面白いものです。

『長野県上田市制作 信州上田 真田ロマン』より
 真田太平記は昭和49年から57年まで、9年間にわたり「週刊朝日」(朝日新聞社)に連載されました。池波作品の原点ともいえる、多くの真田ものを集大成した大河小説です。
 戦国時代に生きた真田昌幸、信之(幸)、幸村、父子二代の興亡、臣下や忍びの者たちの活躍、この時代を築いた武将たちが生き生きと描かれています。
タイトル 小説十八史略(一)〜(六)
著者 陳舜臣
出版社 講談社文庫
院長の書評 三国志もいいけれど、この十八史略も、面白い歴史・人間ドラマが満載です。酒池肉林や臥薪嘗胆など故事・慣用句のいわれも随所に登場します。殷の紂王から秦、漢、三国時代、そして蒙古のチンギス汗にいたるまでの、まさに壮大な中国歴史絵巻です。
  
 [ 番 外 編 ] 
       院長のおすすめ音楽CDなど ・・・お気に入りのクラシック、ジャズの名曲・名盤を紹介します

〜クラシック編〜

★ヴィヴァルディ 協奏曲集「調和の幻想」作品3  ヴィヴァルディといえば四季が超有名ですが、こちらもとても魅力的ですね
                    
★バッハ    二つのバイオリンのための協奏曲  メンデルスゾーンやチャイコフスキーのバイオリン協奏曲も有名ですが、私は、
                                 バッハのこの協奏曲のほうが好きです

★メンデルスゾーン  交響曲第4番「イタリア」    真夏の夜の夢もいいけれど、メンデルスゾーンなら明るく伸びやかな第1楽章のこの
                                 イタリアが1番好きです

★チャイコフスキー  交響曲第5番

★ドヴォルザーク   交響曲第8番


〜ジャズ編〜

★ジェリー・マリガン「ナイト・ライツ」   油井正一のアスペクト・イン・ジャズのテーマ、ショパンのプレリュードEマイナーがいい演奏です

★ソニー・クラーク「ソニー・クラーク・トリオ」  朝日のごとくさわやかに、の演奏がいいですね

〜フュージョン編〜

★THE SQUERE LIVE  ザ・スクエア    バンドに一番勢いがあったころのザ・スクエアのライブです


                                              以下 続く・・・・
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